シンガポール語学留学を終えて

何でシンガポールで語学留学をしようと思ったんですか?

東南アジアの成長する雰囲気を体感したかった

シンガポールは東南アジアの中心に位置し、ここ十数年東南アジア経済を牽引してきた先進国です。将来成長するマーケットで起業したいという思いもあり、現在、東南アジアは世界が注目する急成長マーケットという点が魅力的でした。そして、急成長国がどのような仕組みで発展していくのか、それを体感するにはシンガポールは絶好の環境だと考えました。

英語を学びたかった

将来社会に出るにあたって、日本しか選択肢がないのはこれからの人生60年以上の可能性を大きく制限する要因になると考えていました。その一方で、日本は誇れる国であってほしいと思うにつれ、そのためには外国との繋がりが不可欠だと感じ始めました。僕にとっての誇れる国は、「世界に大きな価値を提供できる国」というのが大きな要因だと考えたからです。この時、自動翻訳の発達により英語力は不要になるという意見もありました。しかし、いつ実現するかわからないものに可能性を託すのはリスクだと考え、長期留学という選択肢をとりました。

海外でインターンシップをしたかった

日本は先進国ですが、外資企業や移民を嫌うため、日本には流れてこない情報も多く存在すると聞いていました。その点、シンガポールは富裕層の比率が圧倒的に多く、外資により成長を遂げた世界の注目マーケットです。海外との繋がりが強いシンガポールなら世界を相手に商売をする経験ができるのではないかと漠然と考えていました。そのために一番確実な方法は海外インターンでした。すると、シンガポールは他の国に比べ就労ビザについて法律が整備されておりスムーズだと話を聞き、語学留学後にシンガポールでのインターンシップを考えはじめました。

日本と地理的に近い

留学は日本を長期で離れることになるので、そこへの不安はありました。留学期間に、緊急で帰国しなければいけない事態が起きないとは言えないので、その際に素早く対応できる立地の近さは魅力的でした。

生活スタイルが日本人に合っている

僕は留学以前、シンガポールに観光に来たことがありました。その時、清潔な街と整備された交通インフラなど、日本と似た生活環境だと思いました。長期留学において生活ストレスをなるべく減らしたいと考えていた僕にはとても適した環境でした。

シンガポールに留学して良かった点

世界中の人種と会える

シンガポールは東南アジアですが、半分以上はヨーロッパや南米の方で、日本ではあまり会えないような国の方とも頻繁に交流できたことが貴重な経験になりました。百人百様の生活スタイルや文化、言語をもち、そんな環境での生活は刺激に満ちていました。その中で、個性を尊重するより広い価値観が生まれ、より多くの友達と積極的に交流をもてるようになりました。特に、LGBTや女性に対する日本社会の考え方は遅れていると感じ、日本人としてこれらの問題を考えるきっかけにもなりました。

インフラが整っていて生活がしやすい

整備された街国土が狭い上にバスや鉄道が整備されているため、目的地へのアクセスは抜群にいいです。さらに、タクシーの料金も日本の半額程度なので、いざとなればタクシーで移動できます。そして、娯楽施設も充実しており、週末にはお酒を飲んだりテーマパークに行ったりと、日常生活を楽しく過ごすことができました。

適度に日本を感じられる

時々お寿司を食べたり、ふと普段日本で使っている道具を買いた足し時に日系の雑貨店に行けるというのは安心感があり助かりました。逆に、日系の店ではしばしば日本の方も働いていらっしゃるので、留学中日本との接触を避けたい方にとってはデメリットとも言えます。

東南アジアに手軽に旅行に行ける

シンガポールは国土が小さく、観光名所の数には限りがあります。その代わり、気軽に海外旅行に行ける点が魅力的でした。インドネシアやタイ、ベトナム、カンボジアをはじめ、週末を使って気軽に旅行出来てしまいます。これにより、東南アジアの空気をより一層感じるきっかけになり、留学生活を一層充実させることができました。

シンガポール留学に行く前に注意しておきたいこと

シングリッシュは特徴あり

僕は英語が全く話せなかったので、まず学校で習っていたような標準的な英語を身につけたいと思っていました。語学学校の先生は標準的な英語を教えくれたのですが、街中での会話やホストファミリーの話すシングリッシュに苦戦しました。逆に、世界では日本で耳にする教科書の様な発音をする人のほうが少ないことを知ることができたのは良かったです。

シンガポールへの留学を決断する前に、ネット上でシングリッシュの動画を見て、自分がシンガポールで英語を使う場面を想像してみると、現地に来て戸惑うこともなくなるかと思います。

基本的に物価が高い

シンガポールで店頭に並ぶ商品はほとんど輸入品です。その影響で買うものの多くが高く感じます。とくに日本製の食品や日用品は日本の倍額近くします。さらに住宅を個人で手配する場合、不動産価格が東京以上に高いので注意が必要です。月10万円程度で平均的なワンルームを借りれるかどうかというところです。そのためシェアルームが一般的なので、業者の紹介がない方は滞在方法をしっかり調べておくのがよいと思います。

貧富の差がある

個人的な意見ですが、収入の少ない家庭は日本以上に厳しい生活を送っているように見えました。僕は4つのホストファミリーの家に泊まりましたが、お湯が出ること、水が十分出ることすら危うい家も2つありました。電気もかなり節約志向で、物価が高いゆえに、裕福でない人は十分でない生活を送っているのかもしれないと感じました。

留学を終えて

全体として、シンガポールを留学先に選んでよかったと思います。何よりも、東南アジアの多国籍国家で過ごした6カ月間は、日本は決して味わえない刺激で満ち溢れていました。世界から見た日本を知ることで、日本の良いところを客観的に知り、より日本に誇りを持てるようになりました。一方、日本の良くない点や遅れている部分も明確になり、海外から学ばなければいけないことも多くありました。これらの経験から自分が将来何をするべきかが見えた留学でした。

 

[box class="pink_box" title="INTERN KAIGAIからの御礼"]2ヶ月間のインターンシップお疲れ様でした。野心溢れる姿勢が良いですね!岸田さんの将来にはとても興味を持たせてもらってます。何事もあきらめずに最後まで突っ走って下さいね!

岸田さんが挑戦したプログラム「シンガポールのインターンシップ」をチェック![/box]