東南アジアの物価はどれだけ安い??

「アジアは物価が安い国」といったイメージをお持ちじゃありませんか?日本はアジアの中では物価が高く通貨の強い国です。その為、他のアジアの国では物価が非常に安いと感じます。この物価の違いに加え、近年の著しい発展やビジネス環境の良さ等からアジア(特に東南アジア)は長期滞在先や旅行先として高い人気を獲得しています。本記事では、そんな東南アジア各国の物価について解説していきます。(2017年10月の為替レート)

日本と比較してみた。東南アジア各国の物価!

東南アジアの物価って本当に安いの?

東南アジアには現在11の国があり、国ごとに物価も変わってきます。東南アジア各国の物価を日本を基準として2つに分けてみました。

日本に比べて物価が同じか高い国

シンガポール、ブルネイ

日本に比べて物価が安い国

マレーシア、フィリピン、タイ、インドネシア、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、ラオス、東ティモール

東南アジアではシンガポールとブルネイの2ヶ国を除き、日本より物価が安くなります。各国のユニークな文化に加えてこの物価の安さから留学先や旅行先としての人気を集める国も多いです。

項目ごとに物価を比べてみた

日本と比較し、色々な物の値段を考えていきましょう。今回はシンガポール、マレーシア(クアラルンプール)、フィリピン(マニラ)、タイ(バンコク)を例にとって考えていきます。

食費(1ヶ月1人当たり)

日本     4万5000円
シンガポール 4万5000円
タイ     3万円
マレーシア  1万8000円
フィリピン  1万5000円

食費が高いイメージのあるシンガポールですが、日本とあまり変わらないようです。ただ、お酒は日本より高くなっています。マレーシアやタイでは外食文化が強いため、ローカルフードと自炊の値段があまり変わりません。しかし、依然として食費は日本より半額以下の安さとなっています。

タクシー(初乗り料金)

日本(東京) 410円(1km)
シンガポール 250円(1km)
タイ     120円(1km)
マレーシア   80円(1km)
フィリピン   70円(500m)

東京の初乗り料金は2017年から値下げされましたが、東南アジア諸国より高い初乗り料金です。東南アジアではUberやGRABといったタクシーの配車アプリが普及しているため、うまく利用するとより気軽で安全にタクシーに乗れます。その他の公共交通機関でも日本は比較的に高い料金設定となっています。

海外就職を考えるあなたへ!物価を見る時の注意点

物価だけを見れば「そんな安い生活費で収まるのか!」と思いがちになります。ですが、国が変わればその国独特の給料水準や税金制度等があります。日本の水準を元に考えない様に気を付けましょう。逆に、現地の給料額を単純に日本円に変換して「これだけしか貰えないのかぁ」という言葉も良く耳にします。一見少なく見える金額でも現地の生活水準に当てはめてみると思っている以上に良い生活を送れるという事もあります。移住を考える際は、単純に物の価格を見るだけではなく、その他の要素も一緒に考えましょう。

そもそもなぜ物価がそんなに違うの?

東南アジアは政治や経済が安定していなかったり、発展途中であったりするため、貨幣の価値が日本より低くなっています。そこで日本円に換算すると、物価が安くなります。

東南アジアに進出する企業がますます増加しているのは安価な人件費を求めているからです。今後東南アジアが豊かになればあるほど、人件費は増加し、比例して物価も上昇していきます。実際に最低賃金が年々増加している国も多くあります。現地でも、以前より物価の上昇を実感することがあります。ですので、東南アジアでお得に留学やインターンシップ、旅行を楽しみたいのであれば、今がチャンスかもしれませんね!

日本人目線での物価が安い国のメリットとデメリット

メリット

タクシーに気軽に乗れる

先ほどもご紹介したタクシー料金ですが、東南アジアはどこもタクシーの利用料金が安いです。日本では終電を逃した際や電車でのアクセスが不便な際にしか使っていなくても、東南アジアでは荷物が多い時や歩くのが面倒な時など、手軽にタクシーが利用できます。

スパやマッサージに癒される

東南アジアではスパやマッサージ店が数多くあります。値段はピンキリですが、タイでは1時間350円、フィリピンでは450円からで格安のマッサージを楽しめます。この値段なら日々の疲れを簡単に癒せそうです。日本では手の出しづらい高級スパも東南アジアでは敷居が低くなります。

美味しいものがたくさん食べられる

東南アジア料理は近頃日本でも人気になっています。その東南アジア料理の本場の味が手軽に楽しめるのも大きなメリットです。例えばマレーシアの屋台では200円でお腹いっぱい食べられます。高級なお店やおしゃれなお店も日本より手軽に楽しめるとなると、ついつい食べ過ぎてしまいそうですね。

デメリット

給料が日本より安く感じる

これが一番大きなデメリットかもしれません。現地で働くとなると、給料の受け取り方法は現地通貨だけ、もしくは現地通貨と日本円の両方になります。現地通貨で支払われる給料は現地の物価に比例することが多く、給料を日本円にすると安くなります。しかし、その土地での支出額も減るので、問題はありません。

全てが安いわけではない

物価の安い国だからといって、全てが安く済むというわけではありません。例えば、マレーシアはイスラム教が国教なため、アルコールには高い税金がかけられています。したがってお酒は日本と変わらないか、少し割高になります。また、和食はローカル料理と比較して高額です。

まとめ

東南アジアの物価は日本よりも本当に安いですね。物価が高いと言われるシンガポールでさえも、日本より少し安いという結果になりました。

しかし、東南アジアという地域は急速に発展していて、物価も上がる可能性もあります。今できる経験は10年後、20年後にはコストがよりかかってしまうかもしれません。物価の安さを全力で楽しみたいなら、今インターンや留学にチャレンジしてみませんか。

 

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