フィリピンの観光地で有名な「マニラ」。そんなマニラには意外と知られていない観光スポットが複数あります。フィリピンの歴史を感じられる建築物や、地元のマーケット等マニラの観光スポットをご紹介していきます!
マニラのイントラムロス歴史地区
スペイン語で “壁に囲まれた街、壁の内側” という意味で、フィリピンがスペインに統治されていた16世紀に建設された城塞跡地です。完成した当時のままの大きさで広さは東京ドーム約14個分という広大な敷地で、城塞内にはサンチャゴ要塞、スペイン文化の影響を受けたヨーロッパ風の教会、病院、大学などが残っています。
当時はスペイン人とスペイン系の住民だけが住むことを許されていたそうで、戦争時の大砲や日本軍が作った城塞後など、戦争時の様子もそのまま残っています。
サンチャゴ要塞
イントラムロス内の北の端に位置しており、軍事拠点や刑務所など様々な用途で使われていました。歴史的な場所でもありながらマニラ湾を一望できるスポットとしても有名です。フィリピン独立運動で有名なホセ・リサールは処刑前までの約2か月間この要塞に投獄されていました。サンチャゴ要塞にはそのホセ・リサールの記念館もあり、家具や服、当時描かれた絵画などを見ることができます。
マニラ大聖堂
マニラのカトリック大司教が本拠を置く重要な教会です。正面にはローマ広場があり、マニラ大聖堂の特徴でもあるドーム型の屋根とベルタワーは遠くからでも確認できるほど立派な建物です。4500本からなるパイプで作られているアジア最大級のパイプオルガンがあり、フィリピンの有名なデザイナーがデザインしたステンドグラスも有名です。
サンアグスチン教会
フィリピン最古の石造建築の教会でマニラにある唯一の世界遺産でもあります。サンアングスチン教会が初めに建てられたのは1571年ですが、その後、火災などにあい、現在残っている建物は1607年に建て替えられたものです。第二次世界大戦時にイントラムロス内にある7つの教会はサンアングスチン教会を除いてすべて崩壊しました。パリから取り寄せた水晶製のシャンデリアやステンドグラス、パイプオルガンが目を引きます。この教会は結婚式の会場としても人気でフィリピン人の女性のあこがれともいわれています。
キアポ教会
木製の黒いキリスト像「ブラックナザレ」があることで有名な教会です。第二次世界大戦中に大火災が起こった際でもこの像は無事だったことから、像に触れると願いが叶うといわれるようになりました。毎年1月9日には「ブラック・ナザレ祭り(Quiapo Black Nazarene Fiesta)」が行われ、このブラックナザレがみこしに担がれてパレード開かれます。フィリピン中から人が集まるほどの賑わいで、フィリピンのカトリック教徒にとって最大の行事の一つになっています。
リサール公園
地元民や観光客でいつも賑わっており、フィリピン人の憩いの場としても有名な公園で、フィリピン独立運動の英雄であるホセ・リサールの記念碑があります日本庭園、中国庭園、フィリピンの国の形をした池や1ヘクタールもの広さがあるラン園もあり、リフレッシュするにはオススメの場所です。水曜日から日曜日の夕方には噴水がライトアップされ、光と音のショーが開催されています。
マニラ地元のマーケット
マニラには露店が立ち並ぶマーケットが多くあります。フィリピン人の生活が感じられるローカルなマーケットから少しおしゃれなマーケットまで3つご紹介します。
バクラランマーケット
バクララン駅の改札から隣駅のエドサ駅まで続くマーケットで迷路のように枝分かれしているためすべて見切るのが大変なくらいとても広いマーケットです。基本的なものはすべてこのマーケットで揃えることができるほど様々な商品が売られています。ローカルの人が集うマーケットなので、価格ももちろん安く、フィリピンの最安値といっても過言ではないほどです。そのため、いつも多くの人で賑わっており、貴重品はなるべくもっといかないほうが良いでしょう。毎週水曜日はこのマーケットの近くにあるバクララン教会でミサが行われるため、マーケットもいつもに増して賑わっています。
キアポマーケット
上でご紹介したキアポ教会を中心に最寄り駅のカリエド駅まで続くマーケットです。バクラランマーケットと同様ローカルの人が集い、様々なお店が密集しています。キアポ教会の近くということもあり、普通のマーケットで売られている食品や雑貨、衣料品などに加えて、キリストやマリア様の像といった宗教に関する物も売られています。
サルセドサタデーマーケット
マニラの富裕層が住む地域であるマカティで土曜日の開催されるマーケットです。マカティはフィリピンの富裕層に加え、外国人も多く住む地域のため、上記のローカルマーケットとは待ったく雰囲気が異なります。フィリピン料理だけでなく様々な国の料理も楽しめます。新鮮な野菜やフルーツ、コーヒー、オーガニック食材まで売られていて、おしゃれなファーマーズマーケットのような印象のマーケットです。
マニラのショッピングモール
マニラでは1日では見切れないほどの巨大なモールが次々と建設、リニューアルされています。観光だけでなく、生活に欠かせないショッピングモールはどのようなものがあるのでしょうか?
SMモール
マニラにはSMの名前から始まるモールが複数あります。SMグループはフィリピン最大の小売りチェーングループで、このモールではローカルブランドのショップが多く出店しています。
そのSMモールの中でもひと際広いモールがSM Megamallです。世界第5位というほどの売り場面積があり、1日で回りきることが難しいほどの広さです。オフィスの集まるマカティからもタクシーで15分ほどで行くことができます。
グリーンベルトモール
マニラのビジネス街、マカティにあるショッピングモールです。高級なブランドショップが集まっていることでも有名です。グリーンベルト公園を中心に囲むように5つの建物に分かれていますが、すべて屋根でつながっているため、雨が降っていても安心です。
グリーンベルト1(生活用品エリア)
一番初めにできたもので飲食店のほかにスーパーマーケットチェーン店が多く入っているため、生活用品を購入する場合はこのモールが便利です。「National Book Store」という海外の書籍も取り扱う大きな本屋さんもあります。
グリーンベルト2(飲食エリア)
様々なレストランが集まる飲食店専門のモールです。世界各国の料理を味わえるくらい様々なレストランがあり、もちろん日本食も食べられます。
グリーンベルト3(娯楽エリア)
娯楽関連の集まるモールです。飲食店のほかに映画館、ゲームセンター、カラオケまであります。
グリーンベルト4(高級ブランドエリア)
1階にはルイヴィトン、コーチ、バーバリーなどをはじめとして海外の高級ブランドが立ち並んでいます。2階はコスメや本屋さんなどがあります。
グリーンベルト5(雑貨エリア)
最も新しいモールでファッション、雑貨、飲食店がバランスよく集まっています。日本食料理店もいくつかあります。
まとめ
週末を利用してゆっくり見学したい観光スポットから生活に欠かせない買い物スポットまでご紹介してきましたがいかがでしたか?
このほかにもたくさんの教会やショッピングモール、観光スポットがたくさんあります。ぜひマニラの魅力をさらに発見してみてください。