海外に留学をする、と一口に言ってもその方法は様々です。現地の語学学校に通う、大学で自分の専攻分野の知識を深める、さらには行き先に選ぶ国、はたまたその都市まで選択肢は限りなくあります。
そうなると一歩勇気を踏み出して留学に行こうと決意しても、何を基準に行き先を決定すればいいか迷ってしまいますよね。
留学というとアメリカやカナダ、イギリス、オーストラリアといった英語がネイティブの国が主流かと思います。そんな中、シンガポールへの留学が現在人気上昇中です。シンガポールに留学する、という話はあまり聞いたことがないかもしれません。
今回は実際に現地の語学学校に通っていたからこそわかる、シンガポール留学のすべてをご紹介します!学校の様子や授業内容、生活の実態を事前に知って、少しでもイメージが湧いてくだされば幸いです。
シンガポールの語学学校の雰囲気
では早速、一番気になる語学学校の雰囲気をご紹介していきます!
街の中心地に位置する語学学校
私が通っていた語学学校は、シンガポールの中心地にほど近い、クラーク・キーという場所にありました。学校の近くにはシンガポール・リバーが流れ、ゆったりと開放感のある場所でした。
でも実はここ、クラーク・キーは夜の街として有名なんです(笑) 日が沈み、あたりが暗くなると街の表情は一変します。リバー沿いにはレストランやバーがたくさんあり、平日でも多くの人で賑わい、シンガポールの夜を堪能している様子を見ることができました。
もちろん学校があるのは昼間の時間なので、特にトラブルに巻き込まれるような心配はありません。シンガポールは治安が良く、女の子が夜間に一人で歩いていても平気ですのでご安心を。
最新設備が整うモダンな校舎
学校は最近校舎の建て替えが行われたため、中はきれいで快適です。季節がなく年間を通して常夏のシンガポールと言えど、学校の中はクーラーが寒いくらいに効いているので、カーディガンなど薄手の上着は必須でした。
そして屋上にはテラスがあり、語学学校の生徒は誰でも、いつでも出入り自由です。毎週金曜日はそこでお酒を飲むことが許可されていたため、皆で集まって他のクラスの生徒とも交流することが出来ました。
世界中から集まる仲間
数ある語学学校の中から学校を決める軸の一つが、学校に通う生徒がどこから来たのか、その割合ではないでしょうか。
私が通っていたシンガポールの語学学校は総勢150名ほどの生徒がいました。日本人や中国人、ベトナム人など同じアジア圏から来る生徒が多かったです。しかし語学学校の大本がヨーロッパ系の会社だったため、フランスやドイツ、スイスをはじめとした各国から来る生徒の割合も同じくらいで、全体的にアジア圏とヨーロッパ圏の割合は半々といったところでした。
シンガポールの語学学校の学習環境
続いて気になる、授業内容やその様子です。語学学校によって多少の違いはあるかと思いますが、基本的には少人数のクラスで授業を行う学校が多いです。
クラスは少人数制
それぞれのレベルに合わせて細かくクラスが分かれており、1クラスは大体15~20名の少人数で構成されていました。
クラスではディスカッションやプレゼンテーションの場が多く、なるべく実践的に英語を学べるプログラムに構成されています。先生はクラスの全員に均等に発言させる機会を与えようとしてくれるので、自分だけ取り残されて授業が進んでいくといったことはないです。
ただ、上級のクラスに行けば行くほどヨーロッパ系の生徒と同じクラスになる確率が高まります。彼らは本当に自ら質問したり意見を述べたりするのが大得意なので、先生に指されずともガンガン発言していきます。特に謙虚な日本人はちょっとだけ押され気味になってしまいますが、そこは積極的に授業に参加するよう心がけましょう。
授業は午前と午後に分けられる
レベルによって午前からの授業と午後からの授業に分割されましたが、日替わりで午前・午後と授業の時間帯が変わっていきました。そのため、クラスが午前だけ、または午後だけと偏ることはありません。
午後から始まる授業の日は少し長く寝てしまったり、ついついゆっくり準備しすぎて時間を潰してしまうこともしばしば…。
授業はレベルに合わせて行われる
私の場合はインテンシブコースという、授業数が多めのコースを選択しました。1コマ80分間のロングタームで、1日に3~4コマ授業があります。毎日ある基礎英語の授業が2コマの他、自分の強化したい分野に沿って授業を選択する特別授業と、週に1回他のレベルの生徒と大人数で一緒に受けるレクチャー(講義)がありました。
6週間で1つのカリキュラムとなっており、最終週には、その間に習った文法や扱った分野に関係した、理解度チェックのためのテストが行われます。リスニング/リーディング/グラマーのセクションがあり、各々で一定以上のスコアを満たすことが出来れば、次のレベルに進級できるといった仕組みでした。
放課後・授業以外の生活
せっかく見知らぬ地に留学するのだから、学校以外の自由時間も最大限充実させたいですよね。語学学校では、四六時中英語漬けになれる環境が用意されていました。
充実したアクティビティ
私が通っていた語学学校では、授業以外の課外活動も充実していました。アクティビティの専門スタッフが常に学校に滞在しており、日々生徒を気にかけ会話してくれます。
月曜日以外はほとんど毎日放課後に様々なアクティビティが用意され、シンガポールの観光地を訪れたり現地のローカルフードを試したりすることができました。時には周辺の東南アジア各国に旅行に行くこともありました。
こうしたアクティビティはクラスに関係なく、参加したい人が誰でも集まれる場なので、他のクラスの生徒と交流するチャンスです。世界中から集まる仲間と会話したりともに時間を過ごして、国際交流関係を築くことができました。
滞在先は自分で選べる
通っていた語学学校では、費用に現地での滞在費が含まれていました。そのため私は、2人一組の相部屋でホームステイをしていました。学校側が、違う国籍の人とルームメイトになるよう割り当ててくれるので、学校から帰った後もホストや同じ家に住む生徒と、英語を使ってコミュニケ―ションすることができました。
また、追加料金を支払うことで学校が用意する寮に泊まることもでき、文字通り世界中の国の友達を作ることが出来ます。寮は学校からも遠くなく、周辺にもスーパーやレストラン、ショッピングセンターなどがあり夜でも活気がある場所に位置しています。
シンガポール留学のメリット・デメリット
ここで、改めてシンガポールに留学するメリットとデメリットを確認していきましょう。
シンガポール留学のメリット
シンガポールは日本からも近く、アメリカやイギリスへの留学に比べてそこまでメジャーではないので、他と比べて授業料が安かったです。
更に以前シンガポールに住んでいた友達から、現地の人が通うホーカーと呼ばれるフードコートでは300円から500円で食事ができると聞いていました。やはり少しでも経済的に抑えたいので、費用が安いのはシンガポールを選択する大きな決め手のひとつでした。ただし基本的に日本食や輸入品などは高くつくので、経済的に生活するにはちょっとした工夫が必要です。
そしてシンガポールは世界の中でも有数の治安が良い国とされています。アジア圏に位置するので日本と似たような文化や食事で、日本人にとって馴染みやすく住みやすい国と言えます。
シンガポール留学のデメリット
シンガポールに留学を決めたのは、他と比べて日本人の割合が少ないのではないかと考えたからです。でも現状はそんなことはなく、語学学校では思いの他たくさんの日本人がいました。
おそらく学校の規模が小さめだった分、その存在が余計に目立ったのだと思います。とにかく日本人の友達を作りすぎないようにしないと、日本人同士で固まってしまうことも想定されました。
また、シンガポールに留学する際に最も懸念される独特の英語の訛り、シングリッシュです。学校で教わるのはブリティッシュイングリッシュなのであまり影響はありませんが、最初のころはホームステイ先のホストとの会話にかなり苦労しました。
私的にはむしろきれいな英語だけでなく、色々な英語を聞くいい機会で、リスニング力が鍛えられたと思っています。しかし本物の英語を身に着けたい、という方にシンガポールはあまりおすすめできません。
まとめ
語学学校の流れや生活について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。おそらく大体のイメージを持つことが出来たかと思います。シンガポールという国ならではの特徴、いい点、悪い点があるように、他の国にもメリット・デメリットは必ず存在します。自分が留学でどういう生活を送りたいのかをしっかり想定して、最適なプランを選びましょう。
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シンガポールでの生活情報はこちらの記事にまとまっているのでご覧ください。
シンガポールのインターン概要と生活情報