シンガポールでの仕事に興味を持つ方が近年急増しています。ビジネスをしやすい国世界一位とわれる現場と、シンガポールで仕事をする意味について、シンガポールで活躍する、キャリアマネージャーの橋本さんに聞きました。
大学卒業から現在までのキャリアステップを教えてください
大学卒業後は中大手の企業で食品や医療関連商品の営業を3年間しました。26歳の時に「自分がこの先もずっと同じ企業で仕事をしているイメージが沸かない」と感じ方向転換を考え始めました。その時に自分が昔から憧れていた(でも挑戦しなかった)海外生活に挑戦する事を決めました。
私の海外挑戦は大きく別けて4ステップでした。
1.ミャンマーでのボランティア2週間
最初の挑戦はミャンマーでのボランティアです。首都ヤンゴンから少し離れた山奥で2週間畑仕事を手伝いました。この頃の語学力はTOIECで言うと500点も取れないんじゃないかというレベルでした。もちろん会話は成立せずに、ジェスチャーと知ってる単語だけで行うコミュニケーション。「コミュニケーションが取れない怖さ」「言葉が全てじゃない」を学んだ経験でした。
2.カナダ留学前半(語学留学)
1年半のカナダ留学の最初の6ヶ月です。毎日朝の9時から午後3時半まで英語学校で授業を受けました。この時はとにかく英語力を伸ばしたくて、授業ででる宿題+自分で毎日作文を書いて担当の先生にチェックして貰っていました。また、最初の2ヶ月日本人を避け過ぎて友達が0になったこともありました。この時、自分は自分が思っている程周りに価値を与えていないことを学びました。
3.カナダ留学後半(ワーキングホリデー)
半年の語学学校語に1年間ワーホリを行いました。私は運が良く、仲良くなった知り合いがカナダ人、南米人で、また友達同士で同居をしていたので英語漬けの毎日でした。一番スピーキングが伸びたのはこの時期です。また、アルバイトではありますが仕事を通して英語を使い始めました。日本人が考えている「英語ができる」レベルがどれだけ甘いのかを感じたのがこの時期です。
4.シンガポールでの就職
現在はシンガポール系の人材会社で営業マーケティング兼Web担当をしています。また、弊社の事業の1つであるインターンシッププログラム(インターン海外)を担当しています。
シンガポールで仕事をするメリットは何ですか?
シンガポールで仕事をするメリットとして私が大きいと感じているのは、通貨の安定性、シンガポールが評価の高い国である部分です。通貨が安定している国だと、その後滞在国から帰る事もできますし、子供が海外の大学に入る場合にも金銭的な負担が掛かりにくいのがメリットです。また、シンガポールは先進国で東南アジアのハブとしても知られている国なので、今後転職を行う際の経歴としてアピールできる経歴になります。
シンガポールで仕事をする上での注意点は何ですか?
シンガポールで日本人が仕事をする場合は、営業関連の職種が多くなると知っておいた方が良いかもしれません。また、個人経営の店で採用される場合は、ベネフィット等が法律で定められた雇用条件を満たしていない場合があります。シンガポールの給料形態や就労ビザについてリサーチをしておく事をお勧め致します。
シンガポールで働く人の特徴は何ですか?
シンガポールは東南アジアのハブである関係から、各企業の地域統括者が働いているケースが多いです。
シンガポールでの仕事に向いてる人はどんな人ですか?
営業力を付けたい方には向いてる環境だと思います。
営業は企業の規模に関係なく必要な業務ですので、営業担当としてキャリアを築きたい方、起業したい方の両方にとって学ぶことのある環境です。
シンガポールでの仕事を通して成長する人としない人の違いは何ですか?
シンガポールの労働環境や労働スタイルから学ぼうとするかしないかで、成長角度は大きく変わると思います。
日本とシンガポールの仕事の違いは何ですか?
仕事と向き合う姿勢が違います。シンガポール人は自分の為に働き、不満があれば我慢しません。日本人は会社の為に働き、我慢を美ととらえるイメージがあります。どちらも素晴らしい文化だと思います。
シンガポールでの就業経験が以降のキャリアに与える影響は何ですか?
毎日英語を使う環境ですので、その後のキャリアに英語が必要な場合は、シンガポールに滞在するという経験自体が英語力の証明となります。
シンガポールでのインターン、就業に興味のある方にひとことお願いします!
シンガポールは業務の質も高く、また生活水準も非常に高い国です。ビザが取れるのであれば長期滞在にも適した国だと思います。
まとめ
海外進出を決断してから、シンガポールで活躍されている橋本さん。海外で活躍する鍵は、対外的に活動できるかどうか。そして、そこで得られるものは、異なる価値観を受け入れて活用する懐の広さと、海外でも通用するという自信なのかもしれません。