もう悩まない!シンガポールでの家探しのポイント

インターンシップに応募する学生から多い質問が家探しについてです。海外では家の様式や契約方法はもちろん、探し方も日本の賃貸とは少し異なります。このページでは「シンガポールでの家探し」をテーマにシンガポールの住宅様式や家探しの方法について解説をしていきます。

シンガポールの主な住宅様式はコンドミニアム、HDB、一戸建て

シンガポールでは大きく別けて「コンドミニアム」「HDB」「一戸建て」の3つの住宅様式があります。「コンドミニアム」は日本で言う高級マンションで、「HDB」はシンガポール政府が運営する公営住宅を指します。それぞれの違いを詳しく見てみましょう。

コンドミニアム外国人とシンガポール人の富裕層が住む高級マンション。建物の設備、安全面でHDBよりも高い機能を備えています。また、コンドミニアムにはプールやジムなどの設備があり、住居者は無料で利用する事ができます。物件はシンガポール国内のどの地域でも見つけることができますが、値段の面でHDBより高くなります。
HDB(Housing and Development Board)シンガポール人の85%が住む公営住宅です。外国人(永住権保持者は別)でも借りることはできますが、買うことはできません。建物、部屋の作りはシンプルで、コンドミニアムに比べて価格も安くなります。シンガポール内で最も住居数の多いタイプがこのHDBですので、探しやすさの面でも比較的簡単です。
一戸建て土地の価格が高いシンガポールでは、一戸建てに住むのは生活に余裕がある証です。一戸建て住宅は高級住宅街から郊外まで様々なところで見られます。コンドミニアムやHDBに比べて家賃が高く、設備の管理は自分で行わなければなりません。
 インターン生に人気があるのがHDB住宅のシェアハウスです。最近ではリノベーションをする家が増えてきており、HDBでの室内はコンドミニアムの様に綺麗な物件もあります。セキュリティ面とプール、ジム等の設備ではコンドミニアムに劣ってしましますが、予算を低く抑えられる面から多くのインターン生はHDBを選びます。

その他の滞在方法(短期インターン生向け)

シンガポールで家を借りる際にはコンドミニアムであれば最低3ヶ月、HDBであれば6ヶ月の賃貸契約を結ばなければいけません。インターンシップの期間が3ヶ月未満の短期インターンの場合は「Airbnb」「ホテル」「ホステル」に滞在される方が多くなります。

Airbnb旅行客にもよく利用される短期の賃貸です。一般的な賃貸より少し値段の面では高くなりますが、数日から貸し出しをしてくれます。貸し出されるのは部屋の場合とユニットの場合があり、比較的簡単に見つけられることから短期滞在者から人気を集めています。

【Airbnbてなに?】
Airbnbとは、自分の家や部屋を貸したい方と、家や部屋を借りたい方を繋げるシェアリングプラットフォームです。Airbnbを通して空き部屋を旅行客に貸し出すっといった形で利用されています。

ホテル、ホステルインターンシップの期間中にホテルやホステルに滞在する方もいます。Airbnbを利用したことの無い方はこちらの方が簡単かもしれません。ただ、コストの面でAirbnbより少し高くなってしまいますので、1ヶ月程の滞在でない限りあまりお勧めはしません。
  Airbnbは長期インターン生からも人気

Airbnbを利用する長期インターン生もいます。シンガポールで自分の好きな家を探すためにAirbnbに2週間程滞在し、その間に長期で滞在する家を探します。

シンガポールではユニットレンタルとシェアハウスが主流

日本人がシンガポールで家を借りる際は「ユニットレンタル」か「シェアハウス」が主流です。ユニットとは、日本で言う1Kや1DK、1LDKといった家全体の事を指します。

ユニットのレンタル

これは日本では最も一般的なスタイルで、1ユニット全てを借りる場合です。家賃は高くなりますが、キッチン、トイレ、お風呂等のシェアはありません。共同生活に不安を持つ方にはこちらをお勧めします。

シェアハウス

「家を借りる」と言えば、海外ではこちらが一般的です。1ユニット(1つの家)を数人とシェアします。ユニットを1人で借りる場合に比べ家賃が安くなりますが、同居人とキッチン、トイレ、お風呂のシェアをするのが基本となります。海外で家を借りる場合(現地の人を除いて)はこちらの方法がより一般的です。

 コモンルームとマスタールームについて

シンガポールの家にはコモンルームとマスタールームと呼ばれる部屋があります。

コモンルームとは、一般的な1部屋です。部屋の大きさは住宅によって違いますが、市街から離れれば離れるだけ部屋も広くなります。

マスタールームはコモンルームより大きめの部屋で、専用トイレとシャワールームが付いています。中にはマスタールームを1部屋借りて一緒に住むカップルもいます。ユニットを借りるのは予算的に厳しいけど、トイレやシャワールームを共有したくない方はマスタールームがお勧めです。

※コモンルーム、マスタールーム共にベッド、クローゼット、Wi-fi、エアコン等の設備はオーナーが準備してくれます。エリアや住宅様式にもよりますが、マスタールームだと約$1000/月~、コモンルームだと約$650/月~から借りることができます。

シンガポールで家を探す方法

シンガポールで家を探す時には大きく別けて2種類の方法があります。

エージェントを通して探す

希望に合った物件を素早く見つけたい場合はエージェントに依頼しましょう。不動産のプロが物件探しからオーナーとの交渉までサポートしてくれます。英語に自信の無い方は、日本語の通じるエージェントを通して探してみれば、より自分の希望に合った家を見つけられます。

不動産サイト経由で探す

不動産を紹介するウェブサイトから直接オーナーに連絡を取る方法です。連絡、交渉、契約まで全て自分でしなければいけません。使い慣れない英語での交渉となると少し難易度は高いかもしれませんが、できる限り予算を抑えたい方はこの方法で探してみましょう。

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住宅エリア情報

シンガポール各エリアの家賃情報(ハウスシェアをした場合)をまとめてみました。

※情報はインターン海外が独自にまとめたものです。また、価格は日々変動するものですので、参考程度にご使用下さい。

シティーエリア(Raffles Place, Tanjong Pagar, Orchard, Dhoby Ghaut, Tiong Bahru, Queenstownなど)

大手企業や日系企業、金融機関などが集まるシンガポールの中心地です。Orchardの近くには日系デパート(伊勢丹、高島屋)もあり、日本食レストランや日本語対応可の病院もあります。日本人には便利なエリアとなっていて、日本人駐在員の多くはこの付近に住んでいます。平均家賃は国内でも一番高く、通勤の利便性を重視する単身者が主にこの周辺で生活をしています。

マスタールームコモンルーム
HDB約$1,700約$900
コンドミニアム約$1,800約$950

ウエストエリア(Clementi, Holland Village, Boon Lay, Jurong, Bukit Batokなど)

シンガポールの西に位置するエリアです。工場や倉庫が多く、シンガポール最大の工業団地「Jurong工業団地」もウエストエリアにあります。Clementiには日本人学校やシンガポールの国立大学(National University of Singapore)もあるため学生の行き来の多いエリアです。シティーエリアからは電車(MRT)で約30分と少し遠いものの、学校が近い事から家族向けのエリアと言えます。

マスタールームコモンルーム
HDB約$1,000約$600
コンドミニアム約$1,100約$90

ノースエリア(Woodlands, Ang Mo Kio, Bishan, Yishun, Punggolなど)

シンガポールの北に位置するシンガポール人が多く住むエリアです。北部のWoodlandsからマレーシアのJohor Bahruまでは鉄道が走っていて、簡単に国の行き来ができます。このエリアにはコンドミニアムよりHDBが多く、シティーから遠いため(電車で45分-1時間)家賃は国内でも比較的安いエリアです。この地域に住む場合は、通勤アクセスと電車の混み具合も視野に入れることをお勧めします。シンガポールの朝の地下鉄(MRT)は混雑がひどく、後続の電車を待たなければ乗れないということもあります。

マスタールームコモンルーム
HDB約$1000約$600
コンドミニアム約$1,300約$900

イーストエリア(Potong Pasir, Eunos, Paya Lebar, Bedok, Changi, Pasir Ris, Tampinesなど)

シンガポールの東に位置するエリアです。チャンギ国際空港に近く、空港をよく利用する人にとっては便利ですが、シティーエリアからは遠く、また駅から徒歩圏内の物件が少ないため買い物などの利便性には欠けるエリアです。チャンギ空港から海沿いにイーストコーストパークという公園があり、閑静でのんびりとしている落ち着いたエリアです。

マスタールームコモンルーム
HDB約$1,100約$600
コンドミニアム約$1,400約$900

その他、家探しで気にかけた方が良いポイント

ここまでシンガポールの住宅様式や住居エリアについて話てきましたが、家を探す時に大切なことは他にもあります。

駅、バス停からの距離

シンガポールは常夏の国ですので、10分外を歩けば汗をかきます。また、予想外の雨(スコール)が降ることもありますので、できる限り駅から近い家を選ぶようにしましょう。また、場所によっては住居から最寄りのバス停や駅まで屋根付きの歩道で繋がっている場所が多々見られます。スコールが発生しやすいシンガポールの家探しでは押さえれおくべきポイントです。

飲食街(フードコート)

シンガポールでは外食業が盛んで、地元のフードコートに行けば格安で食事をすることができます。日本のようにコンビニがどこにでもあるわけではありませんので、家を探す時に最寄りのフードコートの情報を聞いておきましょう。中にはHDBの一回がフードコートになっている場合もあってとても便利です。

Wi-fi設備

基本的には完備されていますが、Wi-fi機器と部屋の距離によって電波が途切れやすい場合がありますので、チェックしておきましょう。

お湯

こちらも基本的に問題ありませんが、家によってお湯の温度があまり高くない家もあります。お湯が出ないと毎日のお風呂がストレスとなってしまいますので確認しておきましょう。

同居人

特に女性は同居人についても確認をしておきましょう。滅多なことは起こりませんが、注意にこしたことはありません。

まとめ

海外生活をする際の家探しはかなり重要です。私も軽い気持ちでを借りたものの、すぐに引っ越しをしたこともあります。逆にしっかりとした家が見つかれば、生活の質も2倍・3倍となります。インターン海外では、現地エージェントの強みを活かした住居捜索のサービスをしています。無料相談もあるので、今後シンガポールでインターンシップをお考えの方は、お気軽にお問合せ下さい。

シンガポールのインターンシップをもっと知りたい

シンガポールのインターンシップの詳細は「シンガポールのインターン概要と生活情報」をご覧ください。