多民族国家のシンガポールで街を歩くとき、シンガポール人の顔立ちが気になって「すれ違う人の顔」をつい見てしまうなんてことがあるかもしれません。でも、あまりジロジロと顔を見ることはできませんよね。そこで、今回はシンガポール人の特徴をイメージ写真とともにご紹介します。
シンガポール人の顔立ちの特徴
まず初めに、シンガポール人の顔立ちについて解説していきます。シンガポールに特に多いと言われている人種は、中国系・マレー系・インド系の3つです。この3つの人種の顔立ちについてそれぞれご紹介していきます。
中国系
シンガポール人の中でも、華人の人たちの割合は74%を占めます。この華人の人たちの祖先は主に中国の中でも南部出身の人が多いようです。写真のように、中国系シンガポール人の顔だちの特徴は、中国人とほぼ同じ。一番日本人の顔に近いのがこちらの中国系シンガポール人になります。
こちらが中国系シンガポール人の女性の顔の特徴です。うん、やっぱり日本人とどこか似たものを感じます。ちなみにシンガポール人女性のオフィスファッションはこんな感じです。
そしてこちらは中国系シンガポール人の男性の顔の特徴です。個人的な意見ですが、中国系シンガポール人、特に男性は、メガネをかけている人が日本よりも多い気がします。
シンガポールには、本土から来ている中国人や台湾人もたくさんいます。一見違いが分かりづらいのですが、慣れてくると中国系シンガポール人と本土からの中国人の特徴が見分けられるようになるとか。中国系シンガポール人と中国本土からシンガポールに来た中国人いわく、微妙な違いではあるけど、なんとなくお互いにお互いの違いがわかるそうです。
マレー系
中国系に次いで、13%という割合を占めるのが、マレー系シンガポール人。日本人にとって、中国系の顔の特徴はなんとなくわかっても、マレー人の特徴をぱっとイメージできない人も少なくないかもしれません。日本では、マレー系の人と出会う機会はそうそうないですよね。
マレー系シンガポール人の特徴は、日本人や中国系と比べると、目鼻立ちがはっきりしていて肌が暗めな人が多く、エキゾチックな顔立ち。マレー系シンガポール人はイスラム教徒が多く、女性はヘジャブなどといったイスラム教特有のスカーフを身にまとっている人もいます。
こちらがマレー系シンガポール人の女性の顔の特徴です。
完全に個人的な意見になりますが、マレー系シンガポール人は、シンガポール人の中でも特に身だしなみに気を配っていて、男女ともにおしゃれな人が多いイメージです。イスラム教のスカーフもおしゃれな柄や色のものを身に着けている人もいて、全身のカラーコーディネートがとても上手いと感じます。男性もファッションに関心がある人が多いです。
また、シンガポールは常夏と言うこともあり、たくさん汗をかくせいか、薄化粧の女性が多い傾向にあります。しかし、マレー系シンガポール女性は、多くの人がいつもばっちりメイクをしています。とても綺麗にメイクしているので、やり方を教わりたいくらい(笑)
もちろん、マレー系に限らず、おしゃれな人はおしゃれです。マレー系の中にもファッションに興味のない人はいると思いますので、あくまで参考程度にしてください。
インド系
そして最後が、シンガポール人の人種で9%の割合を占めるインド系。インド系の顔はマレー系と比べて特徴的かもしれません。私たち日本人のイメージしやすいのではないでしょうか?
こちらがインド系シンガポール人男性の顔の特徴です。
マレー系シンガポール人よりも肌が暗い人が多く、顔のほりがとても深いのが特徴です。
3つの人種を比べてみると、中国系、マレー系、インド系の順に顔だちが濃くなっているように思います。しかし、あくまでもこれらは代表的なシンガポール人の例。日本のようにハーフの人や、上記の3つ以外の人種もいるということを忘れないようにしましょう。
シンガポール人の性格3つの特徴
シンガポール人がどんな顔をしているのかがわかったところで、続いてはシンガポール人の性格の特徴について見ていきます。
特徴①平等を重んじる「国際人」
シンガポールでは「民族間の平等」はもちろん「男女間の平等」も尊重されます。シンガポールでの働き方(日本との違い)の記事でも書きましたが、シンガポールに来て驚くのは「女性の社会進出率」と活躍度の高さ。お腹の大きな妊婦さんがオフィス街を歩く姿を見かけるのは日常茶飯事。会社内でも、多くの女性がマネージャー職に就いて活躍しています。
このように、シンガポール人は「平等」の概念をとても大切にする民族です。この背景には、シンガポールの歴史や国柄が関係しています。インターンシップの場でも、皆が平等で国際的に活躍している様子を肌で感じることができます。
もともとシンガポールはマレーシアの一部だったのですが、マレー人と植民地時代の移民であった華人との衝突が原因で、当時のマレーシア政府はシンガポールを追放しました。その際、シンガポール建国の礎を築いたのがリー・クアンユー(李光耀)氏です。
リー氏は、多様な民族が入り混じるシンガポールを、「それぞれの民族がそれぞれの文化を継承しながらも、互いに調和を保ち尊重し合い、公平に実力でもって生きていける国家」にしようとしました。
シンガポールで英語が公用語として導入されている背景には、多様な民族がそれぞれの文化を保ちながら、相互にコミュニケーションを取れるようにというリー氏の思想が根幹にあります。シンガポール人の英語の特徴については「シンガポールの英語の特徴「シングリッシュ」とは!?」の記事でもご紹介しました。
特徴②はっきりしている
シンガポール人の性格の特徴の1つが、とてもはっきりした性格であるということです。
上記でも触れましたが、シンガポール人は多民族国家。もちろん同じシンガポール人と言えど、民族が異なるため、考え方も文化も違います。そのため、日本のように「言わなくてもわかってくれるだろう」という考え方や「空気を読む」という概念はミスコミュニケーションの大きな要因。
考え方や文化は人それぞれ異なるという前提がシンガポール人の間にはあるため、「伝えるべきことははっきり伝える」というスタンスが一般的なのです。
特徴③教育熱心
教育に力を入れるのもシンガポール人の特徴。
シンガポールは東京都23区の程度の面積しかないため、資源に乏しいことは想像できると思います。そんなシンガポールが、ここまで経済成長を成し遂げられたのは、「人を資源」として優秀な人材を育て、集めることに注力してきたからです。
シンガポール人は、PSLE (Primary School Leaving Examination)と呼ばれる全国一斉テストを小学校6年生で受けるのですが、このテストによって、将来が決まると言っても過言ではありません。
どの子が勉学の才能を持っているのか、どの子がどんな専門性を持っているのかを早期的に見極めることで、子どもたちにとって最適なキャリアパスを歩ませるということがシンガポール政府の目的だそうです。
そのため、小学校から英会話教室やピアノ教室、塾などに通わせることが多く、就職の際には日本以上に学歴や大学の学部等を見られると言われています。
まとめ
東南アジアやシンガポールがはじめてな方にとってはシンガポール人の特徴なんて未知の世界だと思いますが、シンガポールのローカル企業で働いたりインターンシップをしたいとお考えの方は、現地にいるシンガポール人との関わりやコミュニケーションは避けられません。シンガポール人のクライアント、シンガポール人の同僚と「より良いコミュニケーション」を取りうまく付き合っていくには、相手の顔立ちも性格もよく知っておく必要がありますよね。
しかし、これらはあくまで一般的な話であって、すべてのシンガポール人に当てはまるわけではありません。性格も顔だちも人によって異なります。インターンシップでシンガポールに来る際には「シンガポール人はこうだ」と決めつけない程度に参考にしてください。