シンガポールでインターンシップをする際に、確認しておきたいのが現地での生活費。シンガポールはインターン生にとって魅力に溢れる国であると同時に、他の東南アジア各国に比べて、少し物価が高いと言われています。(一概に全ての物が日本よりも高いとは限りません。)自分の貯金や予算内で生活費を抑えることができるのかどうかは、海外インターンシップに参加するにあたってとても大切な情報となりますので、予め調べておきましょう。
そこで今回は、シンガポールで実際に生活をするインターン生と正社員の出費を参考にシンガポールでの生活費について解説していきます。
シンガポールの生活費を項目別に見てみた
シンガポール滞在時に掛かる「生活費」を①家賃、②食費、③交通費、④携帯代、⑤その他の出費の5項目にわけて解説していきます。各項目の金額は、実際にシンガポールに住む日本人(20代)の1か月間の出費額を基に計算しています。(1シンガポールドル=約82円)
食費について
シンガポールの食費は月に約450~600ドル(約36,000円~50,000円)と、日本と同じもしくは少し高いといった価格帯です。日本料理、韓国料理や欧米料理などのローカル以外の料理は少し価格が高くなります。
外食をした場合の出費
シンガポールにはホーカーセンターやコーヒーショップと呼ばれる地元民が毎日利用するフードコートがあります。これらの場所での食事は一食が3~6ドルと非常に安く購入する事ができます。また、ショッピングモール内にもフードコートがあり、5~9ドル程で食事ができます。
ですが、ショッピングモールや、ショッピング街のレストランで食事をすると一食が最低$10程となります。ホーカーセンターやコーヒーショップで食べれる物はローカルフードが多いので、生活に慣れるまではショッピングモール内のフードコートが料理のバラエティも広くおすすめです。
自炊をした場合の出費
日本と同様に自炊であれば比較的安い食費で済みます。スーパーで売っている食材の価格は日本のスーパーとあまり変わりませんが、日本産の商品(輸入品)を購入したい場合は少し高めの値段設定です。
安価で手軽に食べれるホーカーセンターやコーヒーショップがあるシンガポールでは、下手に自炊をするよりも外で食べた方が生活費を抑えられるケースも多いです。
シンガポールでの飲酒について
シンガポールでの飲酒は日本に比べて少し高めです。こちらも同様にホーカーセンターやコーヒーショップであれば500mlのビールで8ドル程(650円程)で飲めますが、観光エリアのバー等で飲んでしまうと価格が2倍近くなってしまうこともあります。
家賃について
シンガポールでは国土が狭い事もあり住宅の価格は日本より高くなります。日本の賃貸のように1ユニットを借りると最低2,500ドル程(約20万円)掛かってしまい、多くの日本人を含めた外国人はシェアハウスをしています。シェアハウスであればガス、電気、水道、Wi-Fi代込で650~1,300ドル(約5万円~10万円)程で借りることができます。
シンガポールには、HDBとコンドミニアムと呼ばれる2種類の家があります。HDBはシンガポールの公営住宅を指し、シンガポール人のほとんどはこのHDBに住んでいます。コンドミニアムに比べてコストが低いのが特徴です。シェアハウスの場合で月々800ドル前後となるのが平均です。コンドミニアムとは高級マンションのことを指し、プール、ジム、バーベキュー等の設備や高い防犯設備を備えています。家賃はHDBに比べて少し高く、シェアハウスの場合で月々1,000ドル前後となります。
シンガポールでの家の探し方や、地域別の家賃など知っておくと役立つ情報は「シンガポールの家について」を参考にして下さい。
交通費について
シンガポールの公共交通費は日本に比べて非常に安いです。シンガポールの電車はどれだけ乗っても最高で$2.02程と格安で、バスだと更に安くなります。毎日の通勤と土日に出かけるだけであれば月の出費は150ドル以内でおさまるでしょう。また、シンガポールでは平日の7時45分より早い時間に改札に入れば交通費が0.5ドル割り引かれるシステムがあります。
各公共交通機関の料金に関する詳細は「シンガポールの電車について」と「シンガポールのバスについて」をご覧下さい。
携帯代について
シンガポールで携帯を使う場合は大きく別けて①現地の携帯を購入、②SIMカードの購入、③Wi-Fiの購入の3パターンです。インターン生の多くはSIMカードを入れ替えて現地で携帯を使っています。SIMカードはプリペイド式で、空港と街中のどちらでも購入できます。月の出費は40~50ドル程で、クレジットが無くなればオンラインでチャージができます。
日本の携帯の場合、購入してから数カ月間はSIMロックが掛かっていてSIMカードの入れ替えが出来ない場合があります。海外インターンシップ前に携帯を買い替える場合は、SIMの入れ替えができるまでの期間も考えておきましょう。
現地での生活の様子が少しでも想像できましたか?生活だけではなく、シンガポールのインターンシップについて更に詳しく知りたい方は以下のページをご確認ください!
⇒シンガポールのインターンシップ情報トップページ
その他の出費について
ちょっとした雑貨を買ったり、週末にお出かけしたりで発生する費用です。基本的には食費と同様に現地民の行く場所で買い物をすれば出費を抑えることができます。
生活に必要な雑貨は日本でおなじみのDAISOがお勧めです。(シンガポール人からも大人気です。)2ドル均一で生活必需品が殆ど揃ってしまうのは、インターン生にとっては頼りになるのではないでしょうか。
コーヒーであればスターバックスやコーヒービーンズ等の欧米系のコーヒーショップよりも、「コピ」と呼ばれる東南アジアで飲まれるのコーヒーショップに行けば低価格でコーヒーを買うこともできます。
日本と比べてのシンガポールの物価は高い?
日本とシンガポールでの物価を比較してみましょう。日本の新卒の月給が約20万円に対してシンガポールの新卒の給料は約3000ドル(約24万円)です。※あくまでも参考用の数字です。
日本 | シンガポール | ||
家賃 | 約8万~12万(2K) | 家賃 | 約15万円(2K) 5万~10万(シェアハウス) |
マクドナルドのビッグマック | 390円 | マクドナルドのビッグマック | 4.26ドル(約350円) |
アサヒスーパードライ350ml缶6缶 | 1,161円 | アサヒスーパードライ350ml缶 | 21.3ドル(約1,724円) |
タバコ1箱 | 約450円 | タバコ1箱 | 約12ドル(972円) |
電車 | 距離に合わせて増加 | 電車 | バス、電車→初乗り1ドル未満~最高でも3ドル未満 |
こちらはあくまでも参考用に計算してみた数字となります。「家や車」「お酒」「タバコ」に関してはシンガポールの物価は日本にくらべて高いですが「移動費」「食費」等ではあまり変わらないもしくは日本が少し高いのがわかります。
シンガポールで値段が高いと感じる物
家賃、お酒、レストランでの食事
シンガポールで値段が安いと感じる物
交通費、フルーツ、ホーカーでの食事
シンガポール1ヶ月の生活費の例
それでは、先輩インターン生と現地社員の1か月の生活費を確認していきましょう!男女別にまとめたので、参考にしてみてください。※飲酒に掛かる費用は「その他」として計算しています。
女性インターン(大学生) | |
年齢 | 20代前半 |
食費 | 500~600ドル |
家賃 | 750ドル(HDB) |
交通費 | 約120ドル |
携帯代 | 約50ドル |
その他 | 約300ドル |
1ヶ月の生活費 | 1,720~1,870ドル ※日本円で月々14万~15万円 |
男性インターン(大学生) | |
年齢 | 20代前半 |
食費 | 450~600ドル |
家賃 | 600ドル(HDB) |
交通費 | 約100ドル |
携帯代 | 約40ドル |
その他 | 約200ドル |
1ヶ月の生活費 | 1,390~1,540ドル ※日本円で月々11万~12万円 |
女性(正社員) | |
年齢 | 20代後半 |
食費 | 500~600ドル |
家賃 | 700ドル(HDBの1室) |
交通費 | 約100ドル |
携帯代 | 約50ドル |
その他 | 約300ドル |
1ヶ月の生活費 | 1,650~1,750ドル ※日本円で月々13万~14万円 |
男性(正社員) | |
年齢 | 20代後半 |
食費 | 500~600ドル |
家賃 | 900ドル(古いタイプのコンドミニアムの1室) |
交通費 | 約120ドル |
携帯代 | 約120ドル |
その他 | 約200ドル |
1ヶ月の生活費 | 1,840~1,940ドル ※日本円で月々15万~16万円 |
シンガポールでインターンシップをした場合に掛かる大体の生活費のイメージを持って頂けたのではないでしょうか?生活費だけではなく先輩インターン生の体験談も知りたいという方は「海外インターンシップ体験談」をご覧ください。
まとめ
シンガポールでの生活費についてまとめてみました。シンガポールは物価が高いと言われている国ではありますが、出費のポイントさえ押さえればそこまで生活費が膨らんでしまうこともありません。特に家賃は最初の契約で決まった金額を払い続ける事になりますので、しっかりと準備をしましょう。